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鈍行TALブログ その20 〜MTGの腕を鍛えるためには <サンプルデッキ紹介>〜

ライター
コメント29件 2019/09/25

※この記事はMTGの基本的なルールは覚えた上で、ワンステップ先を狙っていきたいとする初心者〜中級者向け、もしくはそういう友達を練習相手にするときに役立つかもしれない記事です。ご理解のうえ、お読みください。

 

 

 

 

・はじめに

 

 

GPシンガポールに行くのに仕事に追われ(ている振りをしていて)ロクに準備してないTALです。こんにちは。

このサイトをご覧の方、大抵はMTGを知っていて楽しまれている方が大半だとは思いますが、こう思ったことはありませんか?

 

 

 

MTGがうまくなりたい!でもそんな情報を書いてあるまとめサイトなんてみたことねえなあ。

 

 

様々なサイトに掲載される記事・コラムなどを見てきている自分の感想として、時々「金子と塚本の「勝てる!マジック」」や「なべごく」など初心者でも上級者でも十分に楽しめる攻略記事が出てくることもありますが、

 

 

『攻略記事』=『デッキ紹介記事や試合結果などのまとめ・考察』

 

 

というのが大半です。自分のリミテッド記事も細かいプレイングまで言及したものを作った覚えはありません。

 

プレイング論的なものを書いている個人ブログとかもありますが、本人の感覚論だったりして、抽象的すぎる表現が多い気がします。

MTGというものは基本ルールの説明だけでも相当分厚い説明書が作れる挙句、フォーマットも多岐に渡り、やれることの選択肢も非常に多く、さらに言語化しづらい部分も非常に多いため、そういった記事が生まれにくい下地があります。これはMTGに限った話ではなく、アナログ・デジタル問わずカードゲーム全般に言える話とも言えます。(この文を書くにあたりシャドウバースなどの攻略サイトとかも見てみましたが、ことプレイングの部分に関して言えば、正直カードゲームに触ったことが無い人には到底これだけでは理解できないだろうな、という内容に見えました)

 

 

 

MTGのプロと呼ばれる人たちが本当のド初心者向け情報を発信していき、MTGの発展なり拡大を目指してくれるとありがたいなあ、と思うこともあります。が、そもそも企業にスポンサードされたプロはその企業の広告塔としてのプロなわけで、ゲームそのものの宣伝・発展のために生まれたものではないですから致し方ない部分はあります。Wizardsもそういう宣伝下手くそだしなあ・・・

 

 

ここでこうやって文章を書いている身ではありますが、正直なところMTGがうまくなるための方法をわかりやすく文章化することは自分の日本語力では到底無理だと思っています。でも、どうやって理解を深めていった、かは書くことができると思い、今回の文を書くことにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

・最初に出会ったデッキ、そしてそこから学んだもの

 

 

相当昔に書いたこともあるのですが、自分がMTGを始め競技レベルの大会で初めて使用したのがラースサイクル限定構築の赤単でした。その後も赤単を色んなタイミングで使うことが多く、自分の(ちっぽけな)MTGの歴史には欠かせないものになっています。

 

 

赤単というデッキには様々な要素が詰まっています。ライフをどう詰めていくべきか、火力はクリーチャー除去に使うべきなのか、このターンは構えるべきなのかetc. 色々な要素を的確に選択していかなくてはいけません。特に赤単のミラーマッチでは「相手に素早く20点を与える」ことと「自分がその前に20点食らわないこと」を天秤にかけながら戦う場面もあるためシビアな戦いを強いられます。

 

 

自分は赤単を使い続けることで、カードゲーム初心者としての基本となるテンポの必要性や、相手の手札を推測して動くことを学びました。特にレガシーのバーンミラーなら相当自信があります(勝てるとは言ってない)。

 

 

 

 

 

 

 

 

MTGの腕を鍛えるには・・・?

 

 

いきなり結論からですが、自分が考える「MTGがうまくなるための方法」、それはひたすらシビアなデッキで練習すること!そりゃあたりまえだろ!って?わわわ、石投げないでぇー

 

 

とはいえ、そこらへんのコモンデッキで神話レアがごっちゃりと入ったデッキに勝て!と言っているわけではありません。これ引いたほうが勝ちみたいにならない程度のカードで構成した同じ「練習用デッキ」で戦うのです。そして、こういうものに一番向いているのが赤単だと思っています。理由は既に上記である程度書きましたのでしつこくなるから割愛。

 

リミテッドなど構築に比べ明らかにカードが不足した状態でのクリーチャー戦も十分練習になりますが、レアの引きゲーだけで勝ち負けがつくことも多く繰り返し行う練習としては不向きです。(MTGの総合力を鍛える意味ではリミテッドは最適でしょうが)

 

 

今回、練習用に赤単デッキを組み上げてみましたので、そのデッキを紹介していこうと思います。

いくらかの縛りとして、

・現在のスタンダードで使えるカード

・なるべく安上がりになる

ように考えました。早速、ご覧ください!どうぞ!

 

 

 

 

 

 

練習用赤単サンプルデッキその1
クリーチャー 25枚

4 《ボーマットの急使》

4 《損魂魔道士》

3 《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》

4 《霊気追跡者》

2 《ラスヌーのヘリオン》

4 《真鍮の使い魔》

4 《航空船に忍び寄るもの》

インスタント 11枚

4 《ショック》

4 《稲妻の一撃》

3 《畜霊稲妻》

 

土地 24枚

16 《山》

4 《ラムナプの遺跡》

4 《陽焼けした砂漠》

 

 

 

 

最初に謝らないといけないことがあります。「なるべく安上がりになるように」と書きましたが、どうしても今のスタンダードの1マナ圏はこの2種類のレアの代替品がありません。他が弱すぎなんだよなぁ・・・

 

 

他にも結構レアを使ってますが、大して高くないカードで揃えたつもりなので、そこはご理解頂ければ、と。

 

見慣れないカードの簡単な解説です。

 

 

・《霊気追跡者》

霊気追跡者

 

 

コモンで強そうな2マナ圏を探してたら、これくらいしかなかった。

ちょっとだけエネルギーシナジーを用意したので、場合によってはいい働きをするかもしれません。複数並ぶと地上は綺麗に止まりますし、殴ってもトークンを生み出してチャンプブロッカーを用意できるのでダメージレースの練習に、先制攻撃+火力の組み合わせも相手が悩む要因になりますのでコンバットの練習にもなります。

 

ちなみに、先制攻撃持ちと火力を合わせる場合、最初の戦闘ダメージステップで先制攻撃のダメージが解決されたあとの優先権で火力を打ち込むのが一番損がないプレイになります。ちょっと覚えておいて欲しい小ネタ。

 

 

 

・《真鍮の使い魔》

真鍮の災い魔

 

 

この枠は《アン一門の壊し屋》でもいいかもしれません。

が、判断材料が増えすぎてややこしくなるかも、と思いこいつにしました。値段的にも安いし。

 

 

 

・《航空船に忍び寄るもの》

航空船に忍び寄るもの

 

 

フィニッシャー枠。ハゾレトは高すぎて強すぎるからこれ。

2マナのインスタントで必ず処理できるサイズで強そう(で安そう)なものを探したらこれでした。昔リミテッドでこいつが先制攻撃つけられることに気付かないで普通に負けたことがあります。

 

 

 

もう一度繰り返しますが、これは「練習用デッキ」です。このデッキで他のデッキと遊んでも正直弱いと思います。ミラーマッチをやることで楽しめるように考えてみたデッキです。

 

練習用ですのでプロキシでも十分です。もし身近に初心者の人がいて、MTGのプレイングの練習をしたい!という人がいましたら色々と教えてあげられる要素が詰まっていると思いますので試してみてください!ただし自分には練習相手がいなくてそんな回してないので、やってみてクソゲーにしかならなかったらゴメンナサイ

 

 

 

 

・練習をするにあたり意識すること

 

 

もし本当にこれで練習するよ!という奇特な方がいらっしゃいましたら以下の点を意識しながらやってみてください。

 

 

 

①自分がとった行動に必ず理由をつける

赤単ミラーの場合、

・自分のライフを守るべきなのかor相手のライフを削るべきなのか

・盤面のアドバンテージを優先するべきかorライフを削ることを優先すべきなのか

などと色々な事柄を天秤にかけ選択していく必要があります。特に4ターン目以降はこの選択肢がどんどん増えていきます。

火力を構えてターンを渡すべきか展開すべきか、火力自体を本体に打ってしまうべきかどうか、悩んだら必ず理由をつけて行動するように心掛けてください。「なんとなく」では行動しないようにしましょう。

 

 

 

②理由をつけた行動には自信を持って挑む

これが一番大事です。

自信を持って行動するようにしてください。そして、自信を持って取った行動がもし間違っていたら、その行動が悪手だったと覚え、次回以降の参考にできるようにしていきましょう。

 

 

 

③どんな勝負であっても試合後に必ず対戦相手と感想戦を行う

よほど事故っていたりしない限り、試合の中でのキープレイみたいなものが必ず1回くらいはあるはずです。「あの場面で自分はこう思って動いたんだけど、実際どうだった?」みたいなやりとりはするようにしましょう。もし事故ったときにも「初手これでキープしたんだけど、君ならキープする?」みたいなことを聞くだけでも勉強になります。もし外野にだれかいた場合、その人も巻き込んで色々話をするのもアリでしょう。

 

 

 

④何回も繰り返す

1回、2回だけでは引きの偏りだけで勝負がつくこともあり得ます。ので、何度もやってみてください。MTGに限らず、どんなことも一夜漬けでうまくなるほど甘いものではありません。繰り返すことで地道に身につけていくしかありませんので、頑張ってください。

 

 

 

⑤もし飽きたらデッキのカードの一部を変えてみて勝負する

上記のサンプルデッキは自分がさくっと作ったデッキですので、別にこのデッキではないと練習にならないわけではありません。《真鍮の使い魔》を《アン一門の壊し屋》にしてみるとか、何か別のカードにさらっとマイナーチェンジしてみて楽しむのはアリだと思います。アレンジはいくらでもできますので、色々試してみてください。

ただし、1枚刺しのカードをやたらと増やすことは運ゲー要素を上げていくだけなので、練習デッキとしては避けたほうがいいと思います。

 

 

 

 

以上です。ものすごく役立つ!とまではいかないかもしれませんが、何かのキッカケにはできると思いますのでご活用頂ければ、と思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ちょっとおまけ>

上のやつだとさあ、ちょっと刺激が足りんなあ!という人向けにもう一つデッキを作っておきました。レガシー準拠になっておりますが、スタンダードしかやらない人も扱いやすいと思います。

 

練習用赤単サンプルデッキその2
スペル 28枚

4 《稲妻》

4 《稲妻の連鎖》

4 《溶岩の撃ち込み》

4 《裂け目の稲妻》

4 《稲妻の一撃》

2 《マグマの墳流》

2 《炎の投げ槍》

4 《火炎破》

クリーチャー 12枚

4 《僧院の速槍》

4 《ボーマットの急使》

4 《ゴブリンの先達》

 

土地 20枚

20 《山》

 

 

実際のカードで揃えようとしたら《ゴブリンの先達》だけがネックになりますが、あとはほぼコモンなのでなんとかなると思います。いざとなれば、そのままレガシーやモダンのバーンにすることもできますし、投資としてはそこまで痛くないのかもしれません。

(《裂け目の稲妻》はアイコニックマスターズに再録されて値段下がってます。《稲妻の連鎖》もエターナルマスターズに再録されて値段が落ち着いてます。今が買い時かもしれませんね)

 

 

クリーチャーは全て速攻持ち。その代わりクリーチャーに向けて撃てる火力を少し増やしました。

 

 

レガシーのバーンの場合、2マナ圏が《発展の代価》や《焼尽の猛火》なのですが、前者は全くの無駄牌で、後者はフェッチランドを入れてないため有効活用しづらいためやめました。《炎の投げ槍》はオシャレ枠です。

 

 

《火炎破》が入っていることにより、ライフの致死圏に対しての意識が相当シビアになります。土地2枚とカード3枚で10点飛んでくることもありますからね。

 

ちょっと先手が有利すぎる部分もありますので(先手が先達スタートで、後手に除去がない状態だけで厳しい)《ゴブリンの先達》は《苛立たしい小悪魔》や《ファルケンラスの過食者》などにしてみるのもいいでしょう。

 

 

《炎の投げ槍》も3マナ圏でいい火力が見当たらなかったので採用したカードです。レアリティを無視するなら《ボールライトニング》や《硫黄の渦》などでもいいでしょう。《硫黄の渦》自体は赤単同型で輝くカードではありませんが、無理やり詰めにいけるカードですので使い道がないわけではないです。《ボールライトニング》はアクションが大振りになる代わりに攻撃が通れば、確実に勝ちに繋がる強力なカードですが、レガシーだとちょっと重たいかもしれません。

 

 

このレガシーバーン対決は引きムラがあまりないので、火力を打っていくテンポやクリーチャーを除去するか、など判断を一つ間違えると致命傷になることが多いです。

もしご興味あったらこちらも試してみてください。

 

 

 

 

<さらにおまけ>

このサンプルデッキや似たような練習用デッキを用意・貸し出しをして、プレイヤーのプレイスキル向上のために頑張っています!みたいなMTG取り扱い店舗・団体様がありましたらtwitter(@talcy_ff11)までご連絡ください!

 

遠方すぎると難しいかもしれませんが、可能な限り直接出向き取材のうえ、速攻MTG内の自分の記事で店舗・団体の紹介をさせて頂きたいと思っています!

 

当然この記事を見た後に始めた店舗でも構いませんが、広告して欲しいがためのウソはやめてくださいね。あと、このサイトに広告を載せて頂いている店舗様の迷惑になるようでしたら、この企画は企画倒れで終了します。ご了承ください。

コメント29件 2019/09/25

速攻民の叡智

  1. なんかデッキリストのセルがバグったので、あとで修正していきます・・・

  2. 他にもなんか色々バグってるので、読みやすい形に直していきます・・・

  3. がんばえ〜

  4. 期待してるドン

  5. 直したドン!

  6. てっきり島60枚か

  7. ていうかどこの広告も出さないで

  8. いやです…

  9. 店舗とユーザーを繋ぐ取り組みは素直に評価できる。ただ宣伝過剰になってユーザーに利が少なくなるならただ煙たがられるだけになるので、バランスには注意してもらいたいね。

  10. きっかけさえあればハマる人は勝手にハマるよね
    公式がいくら世話焼いてもプレイヤー定着しなかったりするのにどこぞで知って自然に興味持った人がいつのまにかMOから下環境参入してたり

  11. 赤単プレイング無いニキはこれ読んで息してるんだろうか…

  12. たぶん記事なんか読まずに「赤単は回すのが一番簡単なデッキ」って持論を流布し続けるんだと思う。永遠に。

  13. こういうの本来公式がハーフデッキなりPWデッキなりでやるべきことなのにな
    いくらアリーナができたっつったってティーチングキャラバン減り過ぎだろ

  14. 先制攻撃持ちと火力を合わせる場合、最初の戦闘ダメージステップで先制攻撃のダメージが解決されたあとの優先権で火力を打ち込むのが一番損がないプレイになります

    ダメージ解決前に打つのと、解決後に打つのってなんか違いある?

  15. 解決前に打つと先制攻撃持ちのクリーチャーが除去された時に、火力分しかダメージが入らなくてブロッククリーチャーが落とさない可能性があるということでは?

  16. あーなるへそ。
    勉強になりました!

  17. プロキシで組んでみたいのだけど,金を気にしないなら練習用デッキその2?

  18. 赤単含めてそれぞれ単色のデッキは練習にむいてると思ってる、お店で貰えるハーフデッキがもう少し出来が良かったらなぁ(届かぬ願い

  19. 盤面のテンポや優位を形成していく流れ、クリーチャーでライフを詰めていく練習にはその1のほうが向いています。今のスタンダードやリミテッドで必要な要素はこちらです。
    モダン以下のオールインしてくるデッキの動きに不慣れならその2のほうが練習になりますし、デッキトップのカードまで予想して戦うバーンデッキの気持ちがよくわかると思います。

  20. 赤単は不当に貶めてる人がネットでは目立つけど
    除去するか本体にダメージを入れるかの判断や、相手がこちらより大きいクリーチャー用意した時頭数を増やすまで待つか特攻かけるかの判断等において
    かなりマジックの基礎力養える/基礎力必要なデッキですよね。
    一体一体のクリーチャーが小粒傾向でしかも大型を確実に除去する手段が無い関係上ちょっとした判断ミスや好判断が後々大きく響くことが多い。

  21. このレシピ速攻ブログ感ありますねぇ!

  22. よぉしパパ赤単始めちゃうぞ〜(ゴノレゴ)

  23. お前おっさんやろ!

  24. どう練習していいかわからない初心者の方に向けた丁寧でいい記事だと思います
    中高生なんかにはMOは敷居が高いからねぇ

  25. teamy’sに登録してほしいな

  26. 地揺すりのケンラと入れ替えたら、強過ぎかな?

  27. 今のスタンダードで練習用赤単作って欲しい

  28. 米20
    でも赤単きらい憎いしね(私怨)
    エルドレインで食べ物バリバリ食べられて手札がバリバリ死にそうだから辛そう
    災厄の行進と跳ね橋でペチペチするんがええんやろか

  29. もしかして…エルドレインの食べ物環境を制する赤単の鍵は
    ティボルトだった…?

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