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FF11廃人のリミテのススメ Part.24 〜『イクサラン』を考える〜

ライター
コメント3件 2017/09/23

※超長文です。なのにあまり身がありませんw 時間のある時にゆっくりお読みください。

 

 

 

イクサランのフルスポイラーが発表されました。(結構前ですけど)

個人的に始めることはただひとつ。リミテッド環境を予測することです。

ということで、今回もプレリリース前に少しまとめてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

①今回の環境は相当難解・・・だぞ!?

 

とりあえずイクサランで用意されているメカニズムを並べてみましょう。

 

・種族要素(吸血鬼・マーフォーク・海賊・恐竜)

・激昂

・強襲

・宝物トークン

・探検

・機体

 

 

・・・・多すぎやしないか?w

シールド(プレリリース程度)なら出たカードからインスピレーションを働かせてデッキを組み上げればなんとかなりそうですが、チームシールド・ドラフトなどカードプールが広がっていけばいくほどやれることが増えていくため、しっかりとした指針を持っておかないと、デッキではなく紙の束を組み上げるだけになってしまいそうです。

 

 

 

 

②メカニズムを少し深く掘ってみる

 

・激昂

○○にダメージが与えられるたびに、~~~

という能力で、ブロッカーとして立たれると厄介で、チャンプブロックはし辛く、相打ちであっても1回はボーナスが得られるというメリット面が非常に強い能力です。

が、能動的に引き起こすのが少し難しいため、そこらへんを意識してデッキ構築する必要はありそうです。緑にある格闘除去2種類は分かりやすく使いやすいですね。

激昂持ちのクリーチャーはそこまで数は多くなく、かつ非常に強力なものはアンコモン以上の一部なので、激昂デッキ!みたいなアーキタイプではなく、ただ強いクリーチャーを選んだら激昂持ちでした、という感じになりそうです。

 

・強襲

このターンにあなたがクリーチャーで攻撃していたなら、~~~

という能力で、まず攻撃することが前提になります。攻撃をすればいいだけなので、チャンプアタックでもとぼけてアタックでもなんでもいいので条件を満たすこと自体は簡単です。

問題は、常に戦線を崩壊させつつ強襲を誘発させたところで勝ちに繋がりそうにないこと。そのため、強襲を安全に誘発させるためには回避能力を持っているクリーチャーが重要になります。「戦乱のゼンディカー」リミテッドでの嚥下と昇華者の関係みたいなもんですかね。

 

・宝物トークン

宝物トークンは「T:このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに好きな色のマナ1点を加える」ことができるアーティファクト・トークンです。スポイラーで最初見かけたときに、「テゼレットが出す電池か」と思ったら違いましたw

マナ加速にもなり、アーティファクトカウントにもなるのですが、「戦乱のゼンディカー」の落とし子トークンのようにクリーチャーではなく、生け贄に捧げてどうだこーだするカードもほぼ無いため現状リミテッドではオマケにしかならなそうにも見えます。宝物なのにね・・・

4色以上の多色ランプのサポートとして使えるという可能性は一応あり得ますが、宝物以外の色サポートが弱く、使い捨てのマナ加速は安定感も低いため、なかなか難しいものがあります。

きっと、中速デッキが手数を増やすために活用するような使い方がメインになるのかな、と予測しています。

 

・探検

ライブラリーの一番上のカードを公開して、土地なら手札に、そうで無いなら+1/+1カウンターを乗せ、ライブラリーに戻すか墓地に落とすかを決める能力。主に戦場に出たときの誘発型能力で、損をすることはほぼ無い(一応カードを1枚公開するのがデメリット)のですが、能力自体に若干の運ゲー要素もあるため、「とりあえず強い」とまではいきません。一応、青緑だと+1/+1カウンターがシナジーになるカードがほんのちょっとだけあるので、さらに扱いやすくなります。

探検で土地が拾える可能性は約4割程度しかないため、マナスクリューが懸念される手札で探検に賭けるのはやや危険です。また、+1/+1カウンターが乗るのも約6割程度しかないので、+1/+1が乗ったサイズを基本とはせず、乗ったらラッキーくらいで考えておくべきでしょう。

 

・機体

カラデシュ産ほど精巧に作れなかったのでしょうね、イクサラン産は過去出てきた機体と比べると物足りない感じではあります。やはり霊気の力はすごかった。しかもアンコモン以上なのでそこまで見かけることもないでしょう。

ただし、イクサランリミテッド環境であれば、アーティファクト自体を攻めるカードは少なく、除去もソーサリータイミングのものが多いため、除去耐性はかなりのものです。ぱっと見た感じ微妙にも映る《薄暮軍団の弩級鑑》をカード1枚で除去するには、タイミングが噛み合ったソーサリーorアンコモン以上の除去が必要だったりします。シールドなら入れ得。

 

 

 

 

③種族要素を掘り下げてみる

 

・・・と書いてみたものの、(ドラフトなら)その色をやっていればある程度自然に集まってくる部分もあるかもしれません。今回少し違うのは、吸血鬼・マーフォーク・海賊・恐竜の色分布が均等ではない、ということです。

 

吸血鬼 白黒

マーフォーク 青緑

海賊 青黒赤

恐竜 赤緑白

 

吸血鬼・マーフォークは2色ですが、海賊・恐竜は3色あります。「イニストラードを覆う影」の時とは違い、均等ではありません。

ドラフトの場合、白い吸血鬼を揃えてしまうと、種族シナジーを生かすならもう1色は黒しかなく、他の色だと種族を最大限に生かすことはできなくなります。

逆に白い恐竜を集めていた場合、種族シナジーを生かすなら赤or緑と選択肢ができますが、それだけ選択肢が広げやすいということはドラフトだと競合していく(色かぶり)可能性もあり、また狙っていく戦術なども含めて見極めが大事になります。

以下に、種族依存でボーナスが付くカードを並べておきます。(効果としての種族ボーナスが低めなスペルに関しては今回は対象外としました)

参考にどうぞ。(スポイラーのチェックが雑なので取りこぼしがあったら教えてください・・・)

 

吸血鬼

マーフォーク

 

海賊

恐竜

 

 

 

 

 

 

④今回のリミテッド環境予測は?

 

まず、色数とその組み合わせについて。

色マナサポートをするカードとして、新たな《楽園の贈り物》こと《新たな地平》が用意されていますし、特殊地形や宝物も含め、色マナを無理やり出す手段はそこそこあるため、これも一つの戦略にはなるかもしれませんが、アモンケット時代と違い、全除去が大したことがないこと、緑以外の色で重たいクリーチャーが少なめなこともあって、わざわざ狙うレベルではないかもしれません。

なので、普通に組み上げるなら種族や能力の組み合わせもありますし、2色が順当でしょう。宝物が多く出る構成ならタッチ3色目も可能かもしれません。

土地も基本的にはよくあるパターンの17枚程度で構わないでしょうが、重たい恐竜が多い場合18枚でもいいかもしれません。「アモンケット」とは違いサイクリングはありませんので、マナスクリューはそのまま致命傷になりえます。ですので、構成上重たいカードが多いなら遠慮なく土地は多くすべきです。

 

 

次にデッキの形について考えますが、ここはある程度種族の特徴から推測はできます。

 

吸血鬼は絆魂によってライフ差をつけやすく、ビートダウンに強いミッドレンジに。

海賊は軽量回避持ちクリーチャーが多く、強襲を狙いながらちまちまと殴っていくアグロだったり、色の組み合わせ的にはアドバンテージも稼ぎやすいため、ビートコントロールのように振る舞うことも。

恐竜も軽量から最重量まで揃っているため、主力とするマナ域でアグロ・ミッドレンジ・場合によっては緑白の固さを生かして盤面を塞ぎこんで最重量級を叩き込むコントロールのような動きもあり得るかも。

マーフォークは・・・よくわからん。(正直マーフォークを固めて取っても強いところが見当たらない気はする)

 

ということで、色々な形が作れる環境だと思います。

 

マジックオリジンでの高名、アモンケットでの督励のように、軽量・攻め得感の強い能力が環境を支配する場合もありますが、今回の強襲は回避持ちを走らせる、という意味でいうと別に軽量でビートダウンする必要もなく、激昂は攻めだから輝く能力というわけではないです。守りに入っても強い(というか邪魔)。

正直、何が最適解かは実際にやってみないとわからないですが、デッキの方向性をしっかりと持って構築するのが大事だと思います。

ただし。特にシールドだとシナジーに拘りすぎて、うまく回らないこともあるので純粋に強いカードは優先して採用すべきだと思います。何が強いかは、今までのMTG経験から考え出してね^^

 

 

 

 

⑤除去とコンバットトリック

 

考え出してね^^ とか書きましたけど、それじゃあ記事を書いているくせに考察放棄しているみたいに見えるので、除去とコンバットトリックを並べておきます。

ただし、パーマネントとしての除去や特定の条件化でないと除去として働かないものは除外しました。また瞬速持ちはブロッカーとしてのコンバットトリック枠として追加してあります。

では、色別にどうぞ。(カードをクリックで拡大します)

 

 

 

 

 

 

 

パッと見た感じのリストでは、

・除去はなんだかんだそれなりにある ただし軽量除去は条件を選ぶ

・コンバットトリックは非常に軽くそれなりに有用なものが多い(強襲というシステム的には構え得なところもある)

・全体除去は非常に少ない(《焦熱の連続砲撃》はインスタントで2点火力だけど海賊が倒せないなら吸血鬼にしか刺さらないかも)

 

ということで、除去自体非常に弱いプールではないものの、そこまで強い感じでもなくバランスは取れています。少なくとも「破滅の刻」のリミテッドよりはスペルの質が落ちます(というかクリーチャーの質が高い)

 

 

 

⑥まとめ

 

とりあえず、プレリで様子見ようぜ!

少し(だいぶ?)投げやりかもしれませんが、低・中マナをテーマにする海賊と特に大型が目立つものの様々なサイズが用意されている恐竜が混在する世界線では、どちらがどのように優位に立つのかやってみないと分からない部分が大きいです。

 

みんな週末にプレリやろうぜ!(直球)

コメント3件 2017/09/23

速攻民の叡智

  1. 青には宝物を生み出すコモンカードが多いから、青黒海賊を基本としてその他の色のパワーカードを雑にタッチした構築ができそう。
    財力ある船乗り、海賊の獲物、裕福な海賊あたりが狙い目かな。宝物が得られたら唐突にモンストロサウルス等に繋げて戦場を支配できる。マナ加速と色マナ源になる宝物はリミテではかなり重要なアイテムになると思う。

  2. はー毎回神記事ありがたい

  3. 参加して来た感想としてはテンポ取ったもの勝ちで除去のタイミングがシビアでした
    ただどのデッキでも回るときは回ったので見てて結構楽しい試合が多かったです

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