こんにちは、ユキです。間隔が空いてしまいすみません。
まずはお詫びを。
先週の記事の〈第10管区のラヴィニア/Lavinia of the Tenth〉の項目で読み違いのため書き間違いがありました。コメントで指摘して頂いた方々、ありがとうございました。
誤脱字も含めミスを少なくする努力はしていますが、見付けた際は指摘をお願いします。
今回はまた番外編の様にしてフェッチランドについて書きたいと思います。
メインはEDHではありますが他のフォーマットでも共通する点はあると思います。
フェッチランドとはライブラリーから特定の土地カードを戦場に出す土地全般の事ですが、今回はオンスロート、ゼンディカー、タルキール覇王譚、モダンマスターズ2017で収録された「1点のライフと生け贄で、対応する基本土地タイプを持つ土地をライブラリーから戦場に出す土地」とします。すなわち〈溢れかえる岸辺/Flooded Strand〉 〈汚染された三角州/Polluted Delta〉〈血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire〉 〈樹木茂る山麓/Wooded Foothills〉 〈吹きさらしの荒野/Windswept Heath〉〈湿地の干潟/Marsh Flats〉〈沸騰する小湖/Scalding Tarn〉〈新緑の地下墓地/Verdant Catacombs〉〈乾燥台地/Arid Mesa〉〈霧深い雨林/Misty Rainforest〉です。
1、フェッチランドは必要か
フェッチランドはEDHのデッキに入るのか。
大変身も蓋もない事を言うと、「デッキによる」という全てのカードに当てはまる言葉を使うしかないのですが、それだと記事が終わるのでいくつかの観点から考えてゆきましょう。
「カード資産による」
トレーディングカードゲーム、長くやっていればその分カード資産が多くなります。新しいカード、強いカードが欲しくなるのは当たり前。その上新セットが出てくるので、スタンダードだけを真剣に追い掛ける人だけでなく、カジュアルに楽しむ人も自然とカードが増えます。
この中で気にしたいのが、フェッチランドが基本土地タイプを参照出来るという事です。基本土地タイプを持っている土地がある程度ないと持ってくる土地の選択肢がないという事で、基本土地はもちろんですが、デュアルランド、ショックランド、バトルランド、サイクリングデュアルランドがデッキ内にないとありがたみが減り、それらが全て場や手札にあれば土地を持って来れません。特に二色以上出せるものは片方の基本土地タイプが合っていれば持って来れるので色マナの安定に非常に貢献します。
つまりデッキを組んだ時に土地が基本土地ばかりの時か、デュアルランド、ショックランド、バトルランド、サイクリングデュアルランドなどがある程度揃っていないとフェッチランドは効果を十全に発揮出来ないという事です。
スタンダードリーガルであるバトルランド、サイクリングデュアルランド、モダン需要があるものの供給があるショックランドは手を出しやすいと思いますので、フェッチランドで色マナを安定させたい時はそれらを入手しましょう。
「高い」
フェッチランドは基本的に全て高額で取引されます。
フェッチランド1枚あればデュアルランドにアクセス出来るエターナル環境では1点のライフでどんなマナも出せるという事と同義であるメリットはとても大きなもので、使用出来るフォーマットの土地スロットでほぼ必ず検討されるといっても良い位です。
EDHでは1色デッキを作ると4種のフェッチランドを入れられます。2色デッキだと7種、3色だと9種、4色以上だと10種全てが使えます。各カードが1枚しか買わなくても良いとしても全部揃えるのは結構な出費です。
EDHに限りませんが自分の持てる資産で遊ぶのがマジックですので、土地を1枚持って来るだけのカードを買うよりも、楽しいカードや使いたいカード、コンボのカードを購入した方が良いと考えるのも自然かもしれません。
「フェッチの特性」
カードを探して手札や場に出すカードは効果だけ見ると、ドローしている事と大差ありません。つまりフェッチランドを使うという事はライブラリー内の土地が減るという事です。フェッチランドは単体でマナを出さないため、フェッチランドからマナを出すようにするという事はライブラリー内から2枚の土地を使っているという事でもあるのです。
色マナの不自由が減る事は大抵のデッキではありがたい事ですので入れ得です。しかし僅かですがライブラリー内の土地が減る事は必ずしもありがたい事ではありません。99枚デッキなので1枚の差は大きいものではありません。仮に90枚のうちから特定の1枚を引く可能性と、89枚のうちから特定の1枚を引く可能性の差は約0.0012%です。ですが確実に土地は1枚減りライブラリーを切り直すのでライブラリーの圧縮はされています。
これは速攻型のデッキであればメリットになるでしょう。土地を引く可能性を減らし有効牌が来る可能性が上がります。一方EDHは大きなマナのカードも飛び交いますし、土地を減らしマナアーティファクトに頼るデッキも少なくありません。少ない土地がさらに引けずに場が作れないという事も往々にしてあります。
自分のデッキの方向性、土地の量を気にしましょう。
2、フェッチランドの起動タイミングはいつか
これも「マナが欲しい時」などと言ってしまうと意味がないのでいくつか挙げてみましょう。
「すぐ」
自分のメインフェイズにすぐマナを出して動きたい時です。しかしそうでない時もありますので以下に書きましょう。
「インスタントを使う時」「自ターン直前」
すぐ起動しない際は基本的に自分のターンの直前がひとつのタイミングです。デュアルランド以外の複数の基本土地タイプを持つ土地はアンタップインに条件があるため、自分のターンの直前にタップ状態で持って来て、自分のターンにアンタップというのが良いでしょう。
また手札に構えたインスタントを使う時はその色に対応した基本土地などを持って来ればリスクが少なく動けます。
しかしこの方法で動くと相手を待たせる事になりますので、ガチ路線でない時は遠慮するなど配慮しましょう。
「自分のドローステップの後」
マナは欲しいが手札の土地が詰まっている時にこの方法を使います。上述した通りフェッチランドを起動すればわずかに土地を引く可能性が減りますので、土地の比率を少し上げた状態でドローし、その後起動し土地を持って来る事で少しでも土地を引く可能性を伸ばします。
「妨害されない時」
エターナル環境では〈もみ消し/Stifle〉といういぶし銀なカードがあり、フェッチランドの起動型能力を打ち消して土地破壊をするというプレイングがあり、不用心にフェッチランドを起動出来ません。
EDHではもみ消しをフェッチランドのために構える方はあまりいません。しかし特殊土地を狙ったり邪魔するカードはあります。〈発展の代価/Price of Progress〉〈血染めの月/Blood Moon〉〈減衰のマトリックス/Damping Matrix〉など色々と邪魔するカードはいくつかあります。それらを上手くかいくぐれる時もひとつの使用タイミングです。ですが過剰に警戒して本来の動きを阻害してしまう時もありますので場を見て考えましょう。
「ライブラリーをシャッフルしたい時」
単純にライブラリーを切り直す手段としてフェッチランドはコストが軽く出来ています。
〈森の知恵/Sylvan Library〉〈渦まく知識/Brainstorm〉〈精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor〉〈師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top〉というEDH必須級のライブラリートップ操作カード群はライブラリーを切り直すものと組み合わせるとより強さが光ります。エターナル環境では渦まく知識とフェッチランドを使ったプレイングは青系デッキ使いのひとつの技術です。
モダンやエターナルではフェッチランドがなければ中々参入が厳しい部分がある事は確かで、EDHでも割と強力カードの部類に入ります。
しかしカジュアルに楽しめる価格に収まらないカードでもあります。1枚あっても劇的に勝率が上がったり劇的に面白くなるカードでもないので、自分の資産や対戦相手やコミュニティなど色々な状況と相談しましょう。
速攻民の叡智
お、久しぶりやな!
タップインフェッチサイクルでも充分代用出来ることもあるね。色マナが安定しないって人はいたずらにフェッチ使うよりデッキ内の土地配分や構成を見直した方がいいケースもある。
タルキールのフェッチは大分安くなりましたけどね…
フェッチ禁止にすればスムーズになるで
タルキール期にやってたおかげで(せいで)有効色フェッチは4枚ずつ揃えた
対抗色フェッチの通常パックでの再録はまーだ時間かかりそうですかね
せっかくいいこと書いてあるのに、構成のせいでちょっと読みづらい(´・ш・)
改行や文字フォント(太字、文字色)を利用しよう(´・ш・)
一時期、記事投稿するだけで、ムチャクチャに叩かれたのに、かなり減ったね。
個性を出そうと変な事言ってたのが、ネットのコピペみたいになってきてるからね
皆の興味も離れたのでしょう
正直みんな何度注意してもレイアウト系の技術がいつまでも成長しないから諦めた