皆さん、こんにちは。suginamik(スギナミク)です。マジックを、レガシーを楽しんでいますか?
ご存じの方も多いと思いますが、7月2日の禁止改訂で死儀礼のシャーマンとギタクシア派の調査が禁止されました。環境のトップメタであるグリクシスデルバーが環境から姿を消すことによる大きな変化が起きることは確実でしょう。
私は今回の改定に対して肯定的です。死儀礼のシャーマンはあまりにも強すぎたし、ギタクシア派の調査はコンボデッキに使われて安全確認をされて負ける技術の介入しないところで勝敗が決まっていたことありました。自分が長く愛用してきたグリクシスデルバーが環境から姿を消すと思うと寂しさはありますが、グリクシスデルバーミラーを永遠と繰り返す必要もなくなります。正直グリクシスデルバーミラーでは、相手が先手の場合にぶん回られるとこちらが何をしても勝つことは不可能でした。今後は、新たなメタゲームになったレガシー環境で、新たなデッキや昔懐かしのデッキを使いながら楽しんでいけそうです。
今回の記事では、以前も紹介させていただいたボブ・ファンの記事の訳を紹介します。その後、今改定について書かれた記事をいくつか紹介しながら今後の展望を少し述べたいと思います。
レガシーの新しいメタゲーム:これからどこへ行くのか
By Bob Huang // 3 Jul, 2018
(意訳元)https://www.channelfireball.com/articles/the-new-legacy-metagame-where-do-we-go-now/
ああ、なんと衝撃的な発表だっただろうか。死儀礼のシャーマンとギタクシア派の調査の二枚が、25周年記念プロツアーとGPリッチモンドの前に、禁止された。私はこの改定を好意的に受け止めているのは、駒が禁止されたときすぐに予言したからではない。60%以上の多いデッキがこの2枚のどちらかを使っていて、これらのデッキは消滅か弱体化を余儀なくされた。この古いフォーマットは新鮮ではなくほぼ解明がされていた。プレイは単調で私はレガシーを前ほど楽しめなくなっていた。しかし、古いものは去り、新しいものが入ってくる!ガンズ・アンド・ローゼズのスウィート・チャイルド・オブ・マインが頭から離れない。私の頭の中は「これからどこへ行くのか」を考えるのでいっぱいだ。レガシーのメタゲームがどうなるのか様々な方向があって混乱させられる。それでは、影響を受けたデッキを直接見ていこう。そして今後のメタゲームが行き着く先の可能性を考えていこう。
レベル1:残念だ お前のデッキは死んでいる
グリクシスデルバー、チェコパイル、立ち去れ!これら二つのデッキは間違いなくレガシーのベストデッキの二つだったが、両方とも消滅した。しかしながら、グリクシスデルバーやグリクシスコントロールは形を変えて生き残るとは思うが、ティア2に留まるだろう。グリクシスの色は墓地を使うデッキやマリットレイジにかなり弱く、死儀礼のシャーマンがいなくなることはその弱さを露呈することになる。若き紅蓮術師戦略もギタクシア派の調査がないとかなり弱くなる。
青黒緑デッキも著しく弱体化した。これら色は死儀礼のシャーマンの存在ににとても依存していたし、グリクシスデッキよりも弱体化したと思う。レオヴォルドは依然協力なカードだから、レオヴォルド入りの青黒緑ミッドレンジデッキは存在可能だと思うし、引き続き見ることになると思う。食物連鎖や魔の魅惑デッキは同様に弱体化し、極楽鳥を代わりに入れると予想される。
次に述べるデッキは、今回の禁止により影響を受けたが著しく弱体化したというわけでないと思う。ストーム、マーベリックそしてエルフは禁止以前よりもまず間違いなく強化されるだろう。ストームは著しく力を失ったが、グリクシスデッキの減少は陰謀団式療法の減少を意味し、ストームデッキはよりよいポディションに位置するはずだ。マーベリックやエルフは死儀礼のシャーマンを使っていたが、貴族の教主や他のマナクリーチャーを代わりに使って、その機能を埋めることができるだろう。
レベル2 やったぜ!にっくきあいつがいなくなったぜ!
デスアンドタックス、白がらみの石鍛冶デッキ、カナディアンスレッショルド、リアニメイト、ティンフィンそしてドレッジはこの2枚の禁止によりとても大きな利益を得た。コラガンの命令はグリクシスデッキによく採用されていて、石鍛冶の神秘家を機能停止にさせていた。デスタクはこの1/2の重要パーツがなしの状態で試行させられていたような状態だった。改定後の今、石鍛冶の神秘家はおそらくレガシー最高の2マナの脅威として復権するだろう。カナディアンスレッショルドは死儀礼のシャーマンを除去するために7枚の除去を入れていたが、今後はそれらのスロットは増えてくるであろうコンボやコントロールのためにさかれるだろう。
これまで言及していなかったことだが、墓地利用戦略について語らなければいけないだろう。ドレッジは徐々に墓地を肥やしていくが、リアにメイトの場合のそれは恐ろしい。納墓はこのフォーマットで圧倒的なベストチューター呪文だが、死儀礼のシャーマンが環境に偏在していたことによりチェックメイトをかけられてたいたようなものだった。改定後の今は、押さえつけられていたグローブが外れた。これからは剣を鍬にのようなカードをメインデッキに入れるか、墓地対策カードをサイドに大量に入れる必要がある。外科的摘出、封じ込める僧侶、墓掘りの檻などの強力なヘイトカードの存在がリアニメイトを抑えてくれると信じている。しかし、リアニメイトが厳しいメタゲームの中でも最も人気なコンボデッキで、最も結果を残しているコンボデッキになっても驚かないだろう。レガシーの中で最も1ゲーム目の勝率が高いデッキだろうし、サイド後も墓地対策をすり抜けるための戦略がいくつかある。時間が経てば、リアニメイトはレガシーに早すぎるから、納墓が「壊れたコンボカード」として禁止カードに指定されるかもしれない。
皆が言うように、レガシーはオープンな環境になったと思う。時を超えた探索の禁止以降ミラクルが王者のデッキだった。そして、駒が禁止されると、グリクシスデルバーが派遣を握った。これからは何がルールを作るのだろう?これからは、1つの支配的なティア0デッキがない、よりバランスのとれた環境になってくれると思うが、これからのメタゲームがどうなるか私の予想を見ていこう。
- ティア1、ミラクル、リアニメイト
- ティア2、赤単プリズン、カナディアンスレッショルド、バント、エルフ、土地単、ストーム、デスタク
- ティア3、グリクシス、青黒緑、マーフォーク、ターボデプス、マーベリック、ドレッジ、スニークアンドショー、青白x石鍛冶、青赤デルバー
悲しいことにティア1に入ると感じられるデッキは二つしかなかった。リアニメイトについては既に議論したが、私はミラクルは今とてもよいポディションにいると確信している。ミラクルは他のコントロールやミッドレンジよりも上にいるし、瞬唱の魔道士や剣を鍬に紅蓮波はこれから流行ってくるフェアやアンフェアデッキに対して重要なカードを使える。しかし、禁止改訂以降メタゲームがどうなるかまだ確信がもてない。レガシーというフォーマット全体は、まるで解禁があったかのように研究すべきことが山積みである。私はこの変化にとても興奮しているし、今年1年で初めて新しいデッキを作ってみようと思う。
以上です。
これまでにいくつか今改定を受けたレガシーの記事がありますので紹介します。
- Winners and Losers of the Deathrite Shaman and Gitaxian Probe Bans in Legacy By Paulo Vitor Damo da Rosa // 2 Jul, 2018 (レガシーで死儀礼のシャーマンとギタクシア派の調査が禁止されたことによる勝者と敗者)
- 高橋の思考メモ ~レガシーの禁止改定を受けて~ 高橋 優太 2018/07/03
- 《死儀礼のシャーマン》と《ギタクシア派の調査》禁止後のレガシー KMC 2018/07/04
- USA Legacy Express vol.142 -さらば死儀礼&ギタクシア、新環境を考えよう- By Kenta Hiroki 2018/07/05
- これからのレガシー環境は!? 有名レガシープレイヤーに話を聞いてみた By 斉藤伸夫 2018/07/06
いずれにせよ、レガシーの環境はこれから変化していくことは必然でしょう。
私はとりあえず使い慣れたカナスレを使おうと思っていますが、以前ほどの力は発揮できないと思っています。カナスレはメインデッキが完成されすぎていて、新しいカードが入らないため、全くと言っていいほど強化されていません。その他に、エルドラージのようなスタイフルの効かないデッキや増えてくるであろう墓地対策カードに巻き添えをくらう形で行動を制限させられるでしょう。新しい環境を楽しみつつ、今まで苦手だった白いデッキ(デスタクやミラクル)も使っていきたいと思います。
以前は、「レガシーで勝つコツは、スキル!運!死儀礼!」と言った人がいるほど死儀礼のシャーマンを中心に環境が定義されていました。固まったメタゲームに飽きてしまった人も多くいたのではないでしょうか。25周年記念プロツアーやエターナルウィークエンド、GP静岡などの大型大会も控えていることですし、回り始めたレガシー環境を楽しんでいきましょう。
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それでは素敵なレガシーライフを!