こんにちは、ユキです。
ユキがみきちゃにマジック教えたレポ「ユキの二人三脚マジック」。前回はみきちゃに渡すデッキがない事が判明、若干の苦し紛れに手にしたプレインズウォーカーデッキが予想以上に初心者用になる事が分かりました。
今回はマジックのルールを教える上で躓いた点をいくつか挙げたいと思います。
まずは初心者がありがちな事を挙げます。みきちゃもはまったものを中心に挙げます。
1、クリーチャーでクリーチャーに攻撃する
他のゲーム、特にカードゲームを遊んだ経験を持っている方がしがちで、人によっては最早癖の様になっているものです。クリーチャーは基本的にプレイヤーのみを無条件で攻撃するもので、プレインズウォーカーがいる場合などのみ例外になります。
対策
マジックのクリーチャーは無条件にプレイヤーに向かって行って、クリーチャー同士を戦わせるか決めるのは防御側プレイヤーである事を繰り返し説明する。
2、インスタントタイミングについて
インスタント、瞬速、そしてほとんどの起動型能力は、基本的にいつでも使う事が出来ます。それは奇襲となってアドバンテージの獲得に結び付きやすくなっています。「今使えるから今使ってしまおう」という考えのままプレイするするとソーサリータイミングでのみ動く事になり、奇襲効果がなく結果としてアドバンテージの獲得が難しくなってしまいます。
確かに最初のうちは使える時に使っても良いでしょう。むしろ各呪文の差が分かっていて、場に残るもの、墓地に直行するものが分かっているだけで十分でしょう。
ですが徐々に「構えて出方や隙を伺う」事にシフトしていく事が大切になってゆく事を伝えなくてはいけません。
対策
いきなりインスタントが飛んできて計算が狂う事を、実感を持って分かってもらう事が大切です。
まずはこちらが奇襲する場面を見せてあげて、その後ソーサリータイミングで行動された時とインスタントタイミングで行動した時の違いを説明するなどしましょう。
3、誘発忘れ
大会でのトラブルのほとんどです。つまり初心者でなくとも起こってしまうミスでもあります。
対策
場に並ぶカードが複雑ではないものを使ってデッキを組む。
誘発忘れの多くは盤面のカードを覚えておけない事が原因です。大量のカードが並ぶ、複雑な効果のカードが複数並ぶ。そういった事が「うっかり」を呼びます。ましてや初心者はクリーチャーに飛行があるかないかですら一回一回確認なくてはなりません。やはりデッキの構築段階から考えてあげたいですね。
また付箋やメモを用意して、書き込んだり動かしたりすると視覚支援が出来ます。
また、ルールについてではないですが、教える側が配慮しなくてはならない事もあります。
プライドを脇に置く
初心者相手に無双して「自分はお前より上手い」を自慢する時間ではありません。マジックを楽しんでもらう、マジックを覚えてもらう時間です。
対策
1、わざと負けてあげるのは自信になります。その時は「一歩及ばずに負けた」という感じにすれば、あなたのプライドの傷も少しは軽減されるでしょう。絶対に「手を抜いてやった」感じなどは出さぬよう。演技力を総動員しましょう。徐々に力の抜き具合を変えると良いですね。
2、ほめる。バカにする意図が無いのであれば、大人であろうとも褒められて嫌な人いません。はじめは何でそんな事を褒めるんだ? という事から褒めましょう。「そう、クリーチャーは出したターンには攻撃出来なかったよね」「確かにそうブロックしたらこっちのクリーチャーは死んじゃうね。良いね」など。
3、教える側のデッキパワーは、低いものをしばらく使い続ける。強いデッキを使うから無双したくなるのです。また、カードを覚えたら考えられる戦略もあります。単純に教える側の練習になります。
2、質問を変える
よくあるのが「何で○○しないの?」というものです。
邪推すると「そんな事も分からないの?」「そんな事を分かる自分はすごい」という意図が人によっては透けて見えるこの質問。初心者が○○しないのは、単純にその策を考えつかなかったからです。考えた事もないのに出来るはずがありません。
対策
「こんな状況であれば、○○した方が△△があって良い」と具体的に利益や相手の読みを教えてあげながら提案という形が良いでしょう。
当たり前ですが前置きとして「あなたの考えた策も良いね。けれど~~」と付けましょう。たとえ良い方法ではなくとも、初心者は初心者なりに理由を考えてその策を考えました。それを頭ごなしに否定するのはやめましょう。
今回で三回目ですが、あと二回程で終わりになりそうな予感がしています。